環境クレジット・BOND

【1】カーボンクレジット（Carbon Credit）

目的: CO₂など温室効果ガスの排出削減・吸収
基準: UNFCCC / Gold Standard / Verra（VCS）など

分類	内容	代表的スキーム
排出削減系	工場や発電所の省エネ、再エネ導入による削減量	Gold Standard, VCS
吸収系	森林保全・植林・土壌炭素貯留	J-VER（日本）、REDD+（国際）
国際制度系	京都議定書・パリ協定ベースの国家間取引	JCM（Japan-Partner Country Mechanism）

例:

日本の「JCMタイ案件」＝タイ国内で再エネ・省エネ設備導入 → クレジットを日本・タイ両国で分配
Verra VCU（Verified Carbon Unit）＝国際民間市場での主要取引クレジット

【2】ブルーカーボンクレジット（Blue Carbon Credit）

目的: 海洋・沿岸生態系によるCO₂吸収
対象: マングローブ、海草藻場、干潟など
特徴: ASEANや島嶼国（Thailand, Indonesia, Philippines）で注目

例:

タイ：Mangrove Reforestation Project（TGO認証）
日本：ブルーカーボンJブルークレジット制度（環境省試行中）

【3】バイオクレジット（Bio Credit）

目的: 農業・土壌管理での炭素固定や生物多様性向上
対象: 有機農業、土壌炭素、リジェネラティブ農業（再生型農法）

例:

Australia Soil Carbon Credit
Regen Network（ブロックチェーン活用型）

【4】ウォータークレジット（Water Credit）

目的: 水資源の節約・再利用による環境価値の可視化
対象: 再生水システム、省水技術、PFAS除去など
例: Water Restoration Certificates（米国）、ESOL “WaterTech Alliance”構想にも応用可能

【5】プラスチッククレジット（Plastic Credit）

目的: 廃プラスチックの回収・再利用促進
仕組み: 企業が「使用量に対して相当量の回収証明」を購入

例:

Verra Plastic Waste Reduction Program
Plastic Credit Exchange (PCX / フィリピン拠点)

【6】再エネクレジット（REC / Renewable Energy Certificate）

目的: 再生可能エネルギー由来電力の利用証明
対象: 太陽光・風力・水力・バイオマス
例:

I-REC（国際再エネ証書）
TIGRs（Asia-Pacific中心）

【7】ネイチャーポジティブ・クレジット（Nature Positive Credit）

目的: 生態系回復・生物多様性の保全活動への投資価値化
例:

Nature Alpha Index
Biodiversity Credits（WWFやIUCN主導の試行）

【ESOL活用モデル例】

ESOLのような再エネ・資源循環型事業では、以下のハイブリッドモデル：

分野	対応クレジット	認証・連携機関
廃棄物発電（WTE）	カーボンクレジット	Verra / TGO / JCM
水・PFAS処理	ウォータークレジット	Water Restoration Cert.
油化リサイクル	プラスチッククレジット	PCX / Verra
バイオ燃料・農業	バイオクレジット	Regen Network / J-VER
マングローブ保全	ブルーカーボン	TGO / UNEP / JICA

【世界・日本・ASEANの代表例】

地域	ボンド名	発行体・概要
🌍 世界銀行 (World Bank)	Green Bond (2008〜)	世界初の国際的グリーンボンド。200億USD以上発行
🇪🇺 EU グリーンボンド (EUGB)	欧州委員会（NextGenerationEU）	約2500億ユーロ規模の気候対策資金
🇯🇵 環境省グリーンボンド支援制度	日本政府・環境省	国内発行支援・外部レビュー補助金
🇯🇵 トヨタ／JR東日本／東京ガス	Corporate Green Bond	EV・再エネ・鉄道電化プロジェクト資金
🇹🇭 タイ政府 Green Bond (TGO支援)	Thailand Government Savings Bank (GSB) / PDMO	再エネ・廃棄物処理・水インフラに使用
🇹🇭 Bangkok Bank, Kasikorn Bank	Sustainability Bond	ESG・再エネ・SDGs事業資金
🇮🇩 Blue Bond Indonesia	Indonesia Ministry of Marine Affairs	海洋保全・沿岸開発プロジェクト
🇵🇭 ADB × Republic of the Philippines	Blue Bond (2022)	アジア初の政府支援ブルーボンド、海洋廃棄物対策資金
🇰🇭 Sustainability Bond Cambodia	ナショナルマイクロファイナンス機構	農村貧困＋環境改善事業支援

① 環境クレジットとは（Environmental Credit）

🔹 定義

人間の活動によって環境負荷を減らしたり、自然を再生した成果を数値化した証明書。
企業や国がCO₂削減義務・ESG評価・カーボンニュートラル達成のために購入します。

🔹 主な種類

分類	内容	代表スキーム
カーボンクレジット	温室効果ガスの削減・吸収量（CO₂等）	JCM, VCS (Verra), Gold Standard, TGO
ブルーカーボン	マングローブ・海草など海洋吸収源	UNEP, TGO, JICA
プラスチッククレジット	廃プラ回収・再利用実績	PCX, Verra
ウォータークレジット	再生水・節水技術による削減	Water Restoration Cert.
バイオクレジット	農業・森林・土壌炭素固定	Regen Network, Soil Carbon Credit

🔹 クレジットの流れ（例：ESOLのWTE事業）

1️⃣ WTE発電所が年間10,000トンCO₂削減
2️⃣ Verra/TGOが審査 → 「10,000 Carbon Credit」発行
3️⃣ 企業（例：トヨタ・三菱商事・EU企業）が購入
4️⃣ 売上がESOLの新プロジェクト資金に循環

② 環境ボンドとは（Environmental Bond）

🔹 定義

政府・自治体・企業などが環境改善のために発行する“目的限定型の債券”。
購入者（投資家）は利息を得ながら環境プロジェクトを支援できます。

🔹 主な種類と用途

種類	主な用途	例
グリーンボンド（Green Bond）	再エネ・省エネ・ごみ発電・水処理	世界銀行、日本環境省、TGO
ブルーボンド（Blue Bond）	海洋・マングローブ・漁業	インドネシア、フィリピン、タイ湾
サステナビリティボンド	環境＋社会開発	教育×再エネ×水
トランジションボンド	高炭素産業の脱炭素化	セメント・鉄鋼など
サステナビリティ・リンク・ボンド	ESG目標達成率で金利変動	KPI＝CO₂削減率、廃棄物再利用率

「クリプトボンド（Crypto Bond）」は、ブロックチェーン技術を活用した新しい世代の債券

🔹 ESG／Blue Bond／カーボンクレジット連動モデル
🔹 STO（セキュリティトークンオファリング）構築
🔹 デジタル通貨（E-KYC、Smart Contract対応）

Crypto Bond（クリプトボンド）とは

最新のブロックチェーン上で発行・取引・管理されるデジタル債券。
通常の国債・社債のように「利回り・満期・元本返済」を持ちながら、発行・保有・償還のプロセスをスマートコントラクトで自動化します。

🔹 基本構造

要素	内容
発行媒体	ブロックチェーン（Ethereum, Solana, Polygon, Stellarなど）
所有権管理	トークン（NFTやST形式）で発行者が一意に追跡可能
契約管理	Smart Contractにより自動利息支払い・償還実行
認証機構	E-KYC・KYCホワイトリストによる投資家確認
法的区分	STO（Security Token Offering）に準拠

メリット（Advantages）

透明性・追跡性
　すべての発行・送金・利息支払い履歴がブロックチェーン上に記録。
コスト削減・スピード化
　中間機関（証券会社・登記機関）を省略し、即時決済を実現。
国際流通の容易さ
　国境を越えたトークン取引が可能。特にASEAN域内資金調達に有効。
ESG・プロジェクトボンドとの統合
　プロジェクト収益（例：WTE、PFAS処理、水事業）を裏付け資産として発行可能。

応用

分野	発行テーマ	備考
♻️ Green Bond / Blue Bond Hybrid	水処理、再エネ、環境修復	カーボンクレジット連動スマート契約
⚡ Energy Token Bond	WTE・ソーラー・バイオ燃料設備	発電量データで配当トリガー
🧬 Health & Well-being Bond	子どもの健康・成長支援プロジェクト	JICA・大学・NGO連携型モデル
💧 Water Security Bond	水質モニタリング・PFAS除去	IoT・AIデータ連携型Blue Bond
🏦 ESOL Digital Finance Bond	ASEAN地域の金融統合資金調達	STO＋E-KYC＋GeoFence対応

ESOL技術要素

Smart Contract Issuance (自動契約発行)
　利息支払い・償還スケジュールを自動執行
StablecoinまたはCBDC決済連携
　支払通貨をUSDT/USDCまたはCBDC（バーツ・円）と連動
Geo-Fence管理
　特定地域（ASEAN・日本）でのみ投資可能に設定
Digital Identity Integration
　E-KYCで本人確認・AML対応済みウォレットのみアクセス可

💠 ESOL Group – Blockchain & Digital Finance Development Overview

(30 Years of IT Innovation, 9 Years of Cryptocurrency Development)

English Version

For over 30 years, our group has been deeply engaged in the IT and digital innovation industry, developing advanced systems across finance, energy, and environmental sectors.
Within this framework, we have dedicated the past nine years to cryptocurrency and blockchain development, establishing five unique crypto brands — each designed with different purposes and governance architectures.

Our blockchain journey began with R&D in decentralized ledger systems, progressing into STO (Security Token Offering), DeFi ecosystems, and asset-backed tokenization models linked to real-world infrastructure projects such as renewable energy, carbon credits, and commodity trading.

Each of the five crypto brands integrates:

E-KYC and Smart Contract automation for transparency and compliance
Geo-fence & whitelist controls for cross-border regulation
Sustainability-linked finance functions (ESG, Green, Blue Bonds)
Hybrid payment and loyalty systems connecting ASEAN and Japan markets

Through these integrated technologies, we aim to create a secure and trusted digital financial infrastructure, supporting inclusive growth, ESG financing, and real-economy transformation across Asia.

9年間、暗号通貨およびブロックチェーン技術の開発

私たちは、30年以上にわたりIT事業分野での開発と革新を続けており、その中でこの9年間、暗号通貨およびブロックチェーン技術の開発に取り組んできました。
これまでに、目的・機能・ガバナンス構造の異なる**5つのクリプトブランド（暗号資産）**を構築し、次世代のデジタル金融基盤を形成しています。日本での開発からアセアンと欧州で開発、現在、日本とタイを中心に開発中。

開発の初期段階では分散型台帳技術（DLT）の研究開発から始まり、現在では
STO（セキュリティ・トークン・オファリング）、DeFi（分散型金融）、および実物資産（不動産・再エネ・コモディティ）に裏付けられたトークン化モデルまで展開を準備しています。

それぞれのクリプトブランドには以下の要素が組み込まれています：

E-KYC・スマートコントラクト自動化による高い透明性と安全性
ジオフェンス・ホワイトリスト管理による国際規制対応
ESG・グリーン／ブルーボンドと連動したサステナブル金融機能
ASEAN・日本間のハイブリッド決済・ロイヤリティ連携システム
ERC-ネットワーク構築

ネットワーク名	特徴	ガス代・速度	主な用途・特徴的分野
Ethereum Mainnet	元祖・最も安全で分散性が高い	高い	グローバル資金調達・STO・高信頼金融
BNB Smart Chain (BSC)	Binance系、低コスト・高速	低	DeFi、GameFi、トークン流通
Polygon (MATIC)	Ethereum互換L2、低ガス・高処理	非常に低い	NFT、STO、環境トークンに最適
Avalanche (AVAX)	高速で企業向けに人気	中	金融商品トークン化、STO向き
Arbitrum / Optimism	EthereumのL2ソリューション	低	高速STO・DeFiプロジェクト
Fantom (FTM)	超低コストで高処理能力	低	スマートシティ・IoT連動系プロジェクト
Solana (SPL互換)	ERC準拠ではないがブリッジ可能	低	高速取引・NFT・ゲーム分野
Base (Coinbase開発)	Ethereum L2、信頼性高い	低	金融トークン、安定運用
Linea / zkSync / Scroll	ゼロ知識証明ベースの新L2	非常に低	機密性・企業利用・CBDC互換

これらの技術を通じて、私たちは信頼性・透明性・持続可能性を兼ね備えたデジタル金融インフラを構築し、アジア全域におけるESG金融と実体経済の変革を支えています。開発依頼を受けており、オリジナルの開発を請け負います。ICOにおいても対応。

開発規模	想定内容	総額（USD）	総額（THB）
💡 ミニマムモデル	基本トークン＋簡易DApp	約 $20,000 – $40,000	約 700,000 – 1,400,000 THB
⚙️ スタンダードモデル	STO準拠＋E-KYC＋Web3ダッシュボード	約 $50,000 – $80,000	約 1.8M – 2.8M THB
🏦 エンタープライズモデル	金融・環境連動＋多言語＋監査完備	約 $250,000– $2,500,000	約 9M THB- 90M THB

Total Cost Estimate (Initial Development Package)

Scale	Description	Total (USD)	Total (THB)
💡 Minimum Model	Basic token + simple DApp	$20,000 – $40,000	700,000 – 1,400,000 THB
⚙️ Standard Model	STO-compliant + E-KYC + Web3 dashboard	$50,000 – $80,000	1.8 M – 2.8 M THB
🏦 Enterprise Model	Full financial + ESG integration + legal & audit	$250,000– $2,500,000	9M THB-90M THB